HILL TO HILL
PROJECT
丘から丘へ、
自然を、農業を、
写真を、食を、人をつなぐ。
美しい丘の風景と拓真館を
次代に伝えるために。
HILL TO HILL PROJECT
始めます。
僕の祖父であり、風景写真家である前田真三は、今から50年前の1971年に北海道の美瑛・上富良野の丘の風景を発見し、写真集や展覧会を通して日本中に広めました。麦やジャガイモの畑が一面に広がる雄大な風景を、誰もが一度は写真で目にしたことがあるはずです。
1987年には、美瑛で前田真三フォトギャラリー「拓真館」を開館。最盛期には20万人以上が訪れる一大観光地になりました。しかし、1998年の前田真三の没後、拓真館への来館者は年々減り、入館無料での運営、建物の老朽化、さらにこのコロナ禍で窮地に陥っているのが現状です。
このままでは失われてしまうであろう拓真館を再建するために、僕は2020年の春に美瑛に移住してきました。丘の風景は、自然と人との共作です。この美しい丘の風景と写真を、次代につないでいくことが、拓真館の存在意義です。自然を、農業を、写真を、食を、そして人を次代へとつなぐ架け橋として、いま新たな拓真館の開拓を「HILL TO HILL PROJECT」と名付けて始めます。
前田景
HILL TO HILL PROJECT リーダー
PROJECTS
PEOPLE
親子孫3代で、拓真館を、丘の風景をつなぎます。
FOUNDER
前田真三
Shinzo Maeda
拓真館の創設者であり、美瑛・上富良野周辺の丘の風景を日本全国に知らしめた風景写真の第一人者。美瑛を初めて訪れて2021年でちょうど50年である。
Profile
1922年東京都八王子市下恩方町に生まれる。東京府立織染学校、拓殖大学を経て、1944年館山海軍砲術学校（第三期予備学生）を卒業。スマトラ島サバンで海軍中尉として終戦を迎え、翌年復員。1948年日綿實業（株）入社、以後17年間勤務。1967年（株）丹溪を設立し、写真活動に入る。1974年初めての写真集『ふるさとの四季』を出版。以後、風景写真の分野に独自の作風を確立し、数多くの作品を残す。代表作に『出合の瞬間』『一木一草』『奥三河』『丘の四季』などがある。1987年、北海道美瑛町に自らの写真ギャラリー拓真館を開設。日本写真協会賞年度賞、毎日出版文化賞特別賞、勲四等瑞宝章、美瑛町特別功労者章などを受賞（章）。
instagram: @maedashinzo
PROJECT LEADER
前田景
Kei Maeda
本プロジェクトのリーダーとして、2020年春より美瑛に移住して写真家として活動しながら拓真館リニューアル計画を進めている。前田真三の孫にあたる。
Profile
1980年前田晃の長男として東京都世田谷区に生まれる。アートディレクター、フォトグラファー。多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業後、広告デザイン会社、広告代理店を経て、2015年より祖父であり風景写真家である前田真三のつくった（株）丹溪に入社。広告、書籍、ウェブなどのデザインを手がけながら、フォトグラファーとしての活動も開始。2017年には初の個展「WHITE ROOM」を東京のgallery fèveをはじめ、全国4ヶ所で開催。2020年に北海道美瑛に移住。デザイン、写真の仕事と並行して前田真三写真ギャラリー「拓真館」のリニューアルを現在計画中。
instagram: @maedakei
ADVISOR
前田晃
Akira Maeda
前田真三の助手として父を支え、多くの写真展・写真集をプロデュース。自身も写真家として活躍する。本プロジェクトではアドバイザーとしてサポートする。
Profile
1954年前田真三の長男として東京都世田谷区に生まれる。中学生の頃から父の撮影に同行。早稲田大学第一文学部卒業後、（株）丹溪に入社。以後、大半の撮影で助手を務めながら、さまざまな真三作品のディレクションを担当。1993年頃から助手という立場を離れ、独自の撮影活動を開始。進化した丹溪作品を生み出している。写真集に『Intimate Seasons/四季の情景』（講談社インターナショナル）、『春の小川はさらさらいくよ』（ピエ・ブックス）、『二人の丘』（講談社）、『ミッフィーのいる丘』（講談社）など。写真展に「丘を巡る季節」、「花あわせ」、「見つめる木」、「一片の山水」などがある。
TAKUSHINKAN
丘の風景と共に34年。
拓真館は自然を感じるギャラリーです。
1987年、風景写真家・前田真三は、北海道・美瑛町で廃校になっていた旧千代田小学校跡をリノベーションし、フォトギャラリー「拓真館」を開館しました。前田真三の美瑛・上富良野の風景写真の数々を中心に展示しています。敷地内には白樺の回廊道やラベンダー畑、まわりには雄大な美瑛の丘の風景が広がり、季節ごとに全く違う表情を見せてくれます。開館以来、美瑛の風景を広げたいという前田真三の思いから入館料無料で運営してきました。現在は管理や修繕が行き届かない部分も多くありますが、これから徐々に改修していきます。
〒071-0474 北海道上川郡美瑛町拓進
→ MAP
毎週水曜日休館（2021年度より）
開館日時：
夏季 ／5月〜10月
9:00〜17:00（入館は16:45まで）
冬季 ／11月〜1月、4月
10:00〜16:00（入館は15:45まで）
1月下旬から4月中旬まで冬季休業
入館料・駐車場料 無料
TEL 0166-92-3355
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